航空イベント2013 総括!

早いものでもう2013年も残りわずか。この1年の締め括りとして今年の航空祭やその他の航空イベントを振り返ってみよう。
※かなり長文です。


★今年の航空祭どうでした?

今年はブルーインパルスの展示飛行回数が震災後で最多の21回で、数年ぶりにブルーが飛んだ航空祭もあった。
しかし、21回中3回のスケジュールが中止となり、実質正式参加したのは18回だった。


また、米国予算の強制歳出削減で世界各国にある米軍基地のイベントが中止になり、サンダーバーズの来日も予定されていたが、在日米軍基地イベントも相次いで中止になった。


米軍基地イベントが中止になる最中、スイスの腕時計メーカーの民間アクロバットチーム「ブライトリング・ジェットチーム」が来日し、5月〜8月にかけて神戸、横浜、福島で華麗なアクロバットを披露し話題になった。




ブライトリング・ジェットチーム(以下BJT)の来日は全国の航空ファンを驚かせた。
BJTは復興の意を込めて岩国、神戸、横浜、福島で飛行すると発表し、来日が実現した。
しかし、岩国が米国予算の強制歳出削減でFSD中止、横浜は天候不良でフライトが中止になってしまった。






☼お天気☂


今年の航空祭は全国的に天気に恵まれなかった。
航空祭本番で晴れたのは静浜、千歳、築城、岐阜のみだった。
ブルーインパルスも18回中6回悪天候で中止となった。


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雨の中をフライトする日が比較的多かったが、雲一つ無い晴天の日もあった。



航空祭内容

航空祭の内容自体は去年とそれ程変わらないだろう。
しかし、予算の関係なのかは定かではないが、プログラムには2時間近くの空白が空く航空祭が多く、どこか物足りなさを感じた人も少なくないはず。
ただ、その空白を活かして隅々まで地上展示を見学することができた。
フライト自体の内容は悪く無かったので多くの人が楽しめたかと思われる。







岐阜基地ではF-2F-15による加速競争が行われた。
戦闘機の競争という演出はとても珍しい。







☢人多すぎ!マナー悪すぎ問題☢

今年の航空祭は誰もが「人が多すぎる」と思ったことだろう。理由は知っている人も多いかと思うが、春頃にTBSのテレビドラマ『空飛ぶ広報室』が放送され、それの影響だ。
入間基地航空祭では、航空祭史上初となる「入場規制」が実施され、入場できなかった人達が混乱する騒ぎがあった。
若い女性受けするようなキャスト、ストーリーであった為、航空祭会場では若い女性が多いと感じた人もいるかと思う。
航空自衛隊を広く知ってもらうにはとてもいい機会だったが、その反面例年と比べてマナーがとても悪かった。
岐阜基地では花見に使うような巨大なブルーシートを2枚敷き、大人数で酒を飲み騒いでいるグループを確認できた。








どこの航空祭売店ゾーンは大混雑。
食べ物が昼頃には完売してしまう店が続出した。







◆個人的なこと
今年参加したイベントは各務原大橋開通式、広報館F-2&F-15エンジンランナップ、BJTジャパンツアーin神戸、静浜、御前崎豊橋みなと祭り、広報館夜間開館、守山、小松、浜松、岐阜の11回で、過去最高記録を出しました!!



あと、イベントとは関係ありませんが、8月6日(火)と9月20日(金)に色々事情があって小牧基地に隣接する三菱重工の工場内を見学をすることができました。
中で見たことはあまり詳しく言えませんが、塗装が落とされ整備中のF-15F-2、T-400、ヘリの整備工場、キャノピーと増槽タンクの整備工場を見学しました。
ただ、この日は雨が降っておりテストフライトは見れませんでした。
MRJの組立工場も見ましたが、9月20日当時はまだバラバラでした。



各務原大橋開通式
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自分にとって2013年度最初のイベントは各務原大橋の開通式でした。
この日ポートメッセ名古屋で「コミックライブ」なるものがあって、元々そっちに行く予定でしたが、開通式の情報を知りこっちを優先しました。
フライトしたのはF-2、F-4、F-15の3機で、岐阜基地からのリモートで2パスしてくれました。







飛来した3機はいずれも初号機で、1番機のF-2は祝福を意味する「紅白」を持ってきた。








航空自衛隊広報館F-2F-15エンジンランナップ
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航空自衛隊広報館エアーパークで毎年春頃に行われるF-2F-15の地上展示。
今年は初の試みとしてF-2F-15のエンジンランナップ展示も行われました。
第1術科学校の機体がエンジンを掛けているのは滅多に見れないので貴重なイベントでした。
ドラマの影響があってなのか、駐車場が満車になり大渋滞が発生したり、ランナップ時にはエアーパークのエプロンが人で埋め尽くされる等、エアーパークではありえない光景が見られました。







エンジンランナップでは、音だけではなく整備風景も楽しめた。









BREITLING JET TEAM JAPAN TOUR 2013 in KOBE
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今年の5月にスイスの腕時計メーカーのアクロチーム「ブライトリング・ジェットチーム」がフランスのディジョンから遥々日本へやって来ました。
機体はL-39Cという日本では滅多に見られない珍機です。
岩国で予定されていたディスプレイが中止になり、翌日の神戸が国内最初のディスプレイとなりました。
神戸でのフライトは大阪湾海域で、客船でしか見れないという感じでしたが、せめて離着陸だけは見たいと思い、神戸空港まで足を運びました。
しかし離着陸だけを見に行ったつもりが、サービスで空港上空をフライパスしたり旋回をしてくれ、挙句の果てには海上でアクロをするBJTを見えてしまいました。






離陸し大阪湾海域に行く前に空港上空で180°ターンを見せてくれた。
空港ということでスモークは出さなかったが、見物客で埋め尽くされたデッキからは歓声が上がった。












デッキからでも演技を見ることができた。









静浜基地航空祭2013
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今年の静浜は文句なしの晴天の下行われました。
ドラマの影響で、来場者数は例年の2倍以上の約5万人だったそうです。
展示飛行は地元のT-7から、毎年恒例のT-4、RF-4、F-15F-2救難隊、小牧からはC-130が航過飛行に参加し、静岡県警のA109Eが飛行展示を行いました。
最後には5年ぶりにブルーインパルスが飛来し、第1区分のフルショーを5万人の観衆を魅了しました。
帰投時には明野駐屯地のヘリが機動飛行を行うサービスがあり、最初から最後まで楽しませてくれました。
小さい基地ですが、内容はファイターベース並みでボリュームたっぷりでした。








F-2は岐阜からF-2B#102を持ってきてくれ、気合の入った機動飛行を披露した。













5年ぶりに飛来したブルーインパルスはフルアクロを実施できた。













帰投時に明野駐屯地のヘリコプターが機動飛行を披露。








御前崎分屯基地開庁55周年記念行事
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入間基地の分屯基地御前崎分屯基地で開庁55周年記念行事が行われました。
御前崎は3年ぶりの一般開放となりました。
この基地はレーダーサイトの小さな基地ですが、例年展示飛行内容が充実しています。
ただ、今年は戦闘機系のフライトが無かったのが残念ですが、その分ほかの航空機が頑張ってくれました。
飛行したのはT-7、救難隊、YS-11FC、C-1、T-4で、この中でもT-7が科目の追加アレンジをしたり、C-1は急旋回を見せつけるなど気合が入っていました。
来場者数も例年より多く感じ、ここでもドラマの影響が見られました。






航空祭では入間でしか展示飛行を見ることのできないYS-11FCだが、ここ御前崎では入間以外で唯一展示飛行が見られる場所でもある。













C-1は90度バンクの旋回を行い、会場がどよめいた。









豊橋みなとフェスティバル2013 ディープブルースエアショー
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毎年行われている豊橋みなとフェスティバルで『Team Yoshi MUROYA』が参加しました。
例年は豊橋みなとシティマラソンにの開会式でフライトしますが、今年はみなとフェスティバルでフライトしました。
この日は薄曇りでしたが、所々晴れ間が見え、かなり気合の入ったアクロを披露してくれました。








飛行場ではないにも関わらず、超低空飛行で演技をしてくれた。









航空自衛隊広報館エアーパーク夜間開館
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毎年夏休みに航空自衛隊広報館で2日間行われる夜間開館。
今年はF-15F-2の展示が無い代わりにUH-60Jが地上展示、展示飛行を行いました。
展示飛行では、UH-60が超低空の機動飛行と救難展示を披露しました。
展示飛行の合間にはT-4が5機連続離陸をしたりと、相変わらず飽きのこないイベントでした。







夕日をバックに航空機を撮影できる貴重なイベントなので、是非一度来てもらいたい。









守山駐屯地 第10師団創立51周年記念行事
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毎年秋頃に開催されている守山駐屯地祭ですが、今年初参戦しました。
名古屋の市街地にある駐屯地ですが、模擬戦では戦車や榴弾砲が容赦なくぶっ放します。
模擬戦以外にも観閲式も行われ、10師団の観閲行進、航空機の観閲飛行も見ることができ、とても満足しました。
来年もどこかの航空祭との日程が被らなければ行きたいところですね。







観閲式には航空自衛隊も参加し、第401飛行隊のC-130HとKC-130Hが航過飛行を行った。













明野駐屯地より第5対戦車ヘリコプター隊のOH-6、AH-1、UH-1が模擬戦に参加。
74式戦車やFH70と共に任務を遂行した。







・`13航空祭 in KOMATSU
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「イーグル見るなら小松」のキャッチフレーズ、今年も裏切りませんでした。
小松の見所は何と言っても第303飛行隊、第306飛行隊の機動飛行。
今まで色々な航空祭F-15の機動飛行を見てきましたが、やはり見せ方は小松のイーグルが一番上手いです。
今年はF-15、小松救難隊の展示飛行はモチロン、3年ぶりにADTW所属のF-2が機動飛行を行いました。
午後からはブルーインパルスが飛び、かなり曇っていましたが第1区分を実施しました。
ちなみに今年の来場者数は過去最高の12万2千人でした。








F-15の編隊飛行では、5機がギアを下ろした状態で旋回をしてみせた。







・エアフェスタ浜松2013
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去年のエアフェスタ浜松とは打って変わって今年は終日雨でした。
まともに飛行できたのはオープニングのT-4、T-7、RF-4、救難隊くらいで、他の展示飛行は内容が変更されたり中止になりました。
ブルーインパルスも勿論中止となり、地上滑走のみとなってしましました。
ただ、地上展示や売店をじっくり周ることができました。







浜松でRF-4が初めて機動飛行を行った。
この時間だけ雨が止んでいたのは奇跡だった。












地上滑走をするブルーインパルス
ブルーインパルスの時間が近づくにつれ、雨が強くなっていっていまった。







岐阜基地航空祭2013
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自分にとって今年最後のイベントは岐阜基地でした。
天気は今年一の晴れ。
オスプレイが飛来するということでしたが、実現には至りませんでしたが多くの来場者で賑わいました。
プログラム自体は例年と同じですが、内容がとても良かったです。
久々にF-15F-2の加速競争が行われたり、5機編隊からいきなり2機だけ離脱してスプレッドアウトするなど、なかなか楽しませてくれました。
ブルーインパルスは第1区を披露。
午後は基地周辺の山の上や、RW10エンド脇の誘導路で撮影しました。









第404飛行隊のKC-767と空中給油デモを披露した。














ブルーインパルスは冬季限定の「クリスマスツリー・ローパス」を披露した。












多くの観客の前で救難展示を行う救難教育隊のUH-60J。
今年の岐阜は来場者数が15万人だった。








■楽しかったこと■
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今年1番楽しかった事と言えば、やはりブルーインパルスの予行を山の上で見たことですかね。
ブルーを同じ視線から撮るのは本当に楽しかったです。
雪山と紅葉をバックに飛行するブルーインパルスは、いつも以上に美しく見えました。
来年もここから撮影しようと思います。







山登りも今となってはいい思い出です。














同じ視線を通過するブルーインパルス
背景がとても綺麗です。










◎あとがき◎
かなり長くなりましたが今年のイベントをふりかえってみました。
まだ2013年シーズンは来年2月の小牧基地OPEN BASEが残っています。
楽しみですね(^ω^)
来年からは社会人なので、今まで行けなかった航空祭にも足を運ぶ予定で、千歳と入間を計画しています。
とりあえず2014年シーズン最初のイベントは岩国フレンドシップデーになりそうです。
2014年は心神の初飛行や、アメリカから飛行可能な零戦が帰国してくるのでなかなか楽しそうな年になりそうです。


以上、今年最後の更新でした!良いお年を〜( ´・ω・`)ノ~